
第48回全国腎疾患管理懇話会学術大会in鹿児島
大会長 前村 良弘
鹿児島医療生活協同組合 国分生協病院・腎臓内科
第48回全国腎疾患管理懇話会学術大会のメインテーマは「透析と在宅医療~家での生活に注目しWell-beingを追求する~」とし、鹿児島市のホテルウェルビューかごしまにて開催いたします。
超高齢社会を迎える中で、患者さんの療養の場は病院から在宅へと大きくシフトし、全国での在宅患者数は、2040年以降にピークを迎えることが予想されています。病院やクリニックでの医療行為として印象が強い透析医療においても例外ではなく、通院困難な方やQOL向上を望む方へのアプローチとして、在宅での対応が注目されています。
患者さんや家族にとってのWell-being実現のために、住み慣れた環境での在宅医療を望まれる傾向にあると思いますが、その要望に対し、ともに支える私たち医療従事者は十分に応えられているでしょうか。「在宅医療」を上手に活用して、日々の透析生活の質やいずれ訪れる人生の最終段階におけるACPなど、透析をとおして幅広く考える機会にしたいと思います。
1日目のプログラムでは、記念講演の後それぞれの臨床現場での実践報告や最新の取り組み、制度や連携体制の課題など、全国より演題を持ち寄り発表いただきます。2日目には特別講演に続き「透析と在宅医療」をテーマにシンポジウムを計画し、多角的な視点から基調報告・討議いただく予定としています。
それぞれの現場で日々向き合っておられる皆さまの知見を共有し、ともに今後の透析医療のあり方について考え、発展させていく貴重な機会となれば幸いです。
私たち実行委員会一同、実りある学術大会となるよう準備をすすめております。全国の皆さまとお会いできる日を心待ちにしております。